沖縄の子どもたちは何故学力が低いのか。高い離婚率と低い読書率が生み出すもの

子育て
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こんにちは!おきアロハです!

2018年度全国学力テストの結果、沖縄県の公立小学校6年生の平均正答率は全国平均並、中学3年生は全国平均を下回り全教科で全国最下位となりました。

沖縄の小学校の学力はどうにか底上げが出来ているようですが、中学校は苦戦し続けています。

今回は何故沖縄の子どもたちの学力が低いのかを考えてみることにしました。

自己主張が苦手な沖縄県民

小学校の時から感じていましたが、沖縄の人たちは自己主張が苦手です。クラスでのグループ会議は盛り上がりませんし、先生から指名されない限りは発言もしません。授業中のお喋りは活発でも先生に「これ分かる人?」と聞かれると途端にクラスが静まり返ってしまいます。

それは大人になった今でも名残があると感じています。社内ミーティングではほとんど議論が活発になることはありません(もちろん会社にもよると思います)。一部の人たちだけで議論をして他は黙っているという状況です。

自己主張が出来ないという事実を性格的な問題は抜きにして考えてみます。自己主張とは自分の考えや意見を発言することですよね。つまりその人に考えや意見が無ければそもそも自己主張が出来ないということになります。

それではこの考えや意見はどこから生まれてくるものなのかというと、家庭での会話や自分で調べて見聞きした情報の蓄積だと思います。例えば、ここで一つ親子の会話を参考にしてみます。

親「今日の学校はどうだった?」

子「楽しかったよ!」

親「何が楽しかったの?」

子「図工が楽しかった!」

親「図工のどういうところが楽しかったの?」

子「自分で考えたデザインが形にするのが楽しかったよ!」

このように親が子へ質問する中で子どもたちは必然的に考えて発言するようになります。「今日の授業は図工が楽しかったけど、何故自分は図工が好きだったのか」と「何故楽しいと感じたのか」と自分の中で考えをまとめます。家庭で「自分で考える力」を養っているのだと思います。 

高い離婚率

しかしながら、沖縄では上にあるような当たり前の会話が出来ない家庭が多くあります。残念なことに沖縄県は離婚率が全国一でひとり親の家庭は少なくはありません。ひとり親の家庭は両親がいる家庭と比較し会話をする機会は単純に半分になってしまいます。子どもたちが自分で物事を考える機会を大人たちが奪っている構図が沖縄では常態化していると思います。

低い読書率

また、読書量も非常に影響していると思います。読書は読む力を鍛えるだけでなく、理解力、考察力なども同時に磨かれます。受動的に行うものではなく能動的に行うものなのでやらされている感覚を持たずに上記の力を習得できるのだと思います。またまた残念な話ですが、沖縄県の小学6年生の読書率も全国最下位です(2017年度 文部科学省 全国学力テストより)。親が読まないから子が読まない。そしてその本を読まない子が本を読まない親になり、またその親の子は本を読まないという負の連鎖に陥るわけです。

まとめ

家庭で得られる「自分で考える力」、読書で得られる「インプット量」「考察力」が他の都道府県と比較すると圧倒的に足りていないことが分かります。これらが沖縄の子どもたちの学力低下につながっている要因だと思います。つまり授業で「これ分かる人?」という質問に対して静まり返ってしまうのは自分の考えをしっかりとまとめられないから答えられないのだと思います。

理由はもちろん他にもあります。「出る杭は打たれる」という非常にさみしい言葉がありますが、現在の日本社会では目立つ人に対してとても冷たいです。特に小学校、中学校だとその冷たさが露骨に出てしまうので、それを警戒して発言しないという状況も大いに関係しているとは思います。

もちろんこれが全てではありません。しかしながら、沖縄にいる大人たちが子どもたちの成長機会を奪っているのは事実です。このままでは県外との学力差がますます広がる一方で、いつまで経っても学力差、賃金格差の溝が埋まることはありません。

まずは大人が変わる必要があります。子どもともっと会話をしよう、子どもの前で本を読もう。子どもはとっても純粋で素直です。その子どもが持つ可能性を少しでも広げられるようにしたいですね。沖縄の父ちゃん、母ちゃんチバリヨー!僕も頑張るよ!

 

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